SSブログ

「ライフログ」という考え方 [高次脳_役立つ考え方]

ライフログ」という言葉は病後に初めて聞いた言葉。
Evernoteの活用方法をいろいろと探していたときに偶然この2冊の本に遭遇。
試しにどんなもんかとamazonで購入しました。
jinsei1.jpg
jyouhou1.jpg

今でこそそう思えますが、個人的には高次脳機能障害に対する社会復帰の戦略として、「情報の集約化」と「アクティブインタレスト」は極めて重要だと感じてます。
まず「情報の集約化」ですが復職・就労していて、メモやログを取るとこまではできても、そのあと取ったものをどこにしまったか、もしくは取ったこと自体覚えていないという状況に遭遇したことが多々ありました。
細かくカテゴライズするのもありですがさすがに病前のようにはいかないので、極力情報は一元化するようにしてます。
jyouhou2.jpg

また本にも書いてありましたが「読み返しは自己発見を誘発する」ことが極めて重要だと感じてます。高次脳機能障害全ての方に該当するわけではないですが、「記憶する」のも弱くなるし「記憶を呼び起こす」ことも弱くなるため、少しでも生活の一部を記録し、そこからの記憶の呼び起こしを助長させてあげるのがポイントとなります。
jinsei2.jpg


記録の呼び起こしは記憶になり、最終的に自己の自信回復や前にすすむ勇気につながります。そんなことがこの本に書いてあったので共感しました。
ライフログは僕にとって単純に記録を保存するためのものではなく、
未来の自分を創るための戦略のひとつなのです。
nice!(0)  トラックバック(0) 

自分で自分の障害に気付こう~読書リハ~ [高次脳_復職前リハ]

入院中や休職中にかなり悩まされたのが「読む」こと。
特に入院中は皆さんから好意で沢山漫画や小説を頂いたのですが、読めませんでした。だって登場人物の名前やプロフィールが覚えられないから、話が次に進めません。また強引に次に進むと、さっきのページのストーリーが頭に残っていないので、また見返すという堂々巡りになってしまい、気付くとそのまま寝てしまうという自体に。今でもその症状は少なからず残っており、特に絵のない小説とかはきついです。
病前は東野圭吾とか重松清とか大好きで、全部持っていたんですが、残念ながら読書は厳しいものとなってしまいました。でもここであきらめると一生読めなくなると思い、病前大好きだった小説を全て読み直し。過去に読んだことがある小説は、もともと記憶が残っているので、最初の数十ページ読めばそのあとは割とスムーズに読めるようになりました。
問題は新しい本。これは我ながらグッドアイデアと思っているのですが、しおりや表紙をめくったところに簡単な登場人物の名前とプロフィールを書くことで割とスムーズに読めるようになりました。
shousetu.jpg
ポイントはすぐに確認できるところに書いておくこと。
一回では覚えられないため何度も何度も見るのですが、その時に見やすいところにないと途中で挫折してしまうため、いかにストレスをかけずにプロフィールを確認できるかがポイントとなります。小説は「付箋」をしおり代わりに使用。こういうところでもちょっとした工夫で、脳にストレスを与えずにスムーズに情報をインプットしやすくなるんですね。脳障害のバリアフリー化、こんなところでも効果を発揮します。
nice!(0)  トラックバック(0) 

自分で自分の障害に気付こう~料理リハ~ [高次脳_復職前リハ]

復職前後にかかわらず、いつもスムーズには事が運ばずてこずったのが料理。
あまり料理するのは好きではなかったんだけど、唯一庭でバーベキューやったりダッヂオーブンやったり燻製をするのが趣味だったこともあり、病後再挑戦。
ダッヂオーブン.jpg
事前に必要なものと個数をメモに書いてスーパーに一人で買いものに行くんだけど、当然ながらうまくいかない。何がうまくいかないかというと、玉ねぎ1個、セロリ2本、にんにく5片とかメモしても、スーパーでセロリが3本1パックとかで売っていると頭が混乱してフリーズしてしまう。その場で妻に電話すると「そんなの3本買ってきちゃって1本はマヨネーズでもつけて食べればいいじゃん」とか言われるんだけど、その「想定外の事象に対する汎用力や適当さ」がどうも欠落しているらしく、遂行機能障害の一因になっていると感じている。これが過去の記憶喪失から起因しているのか、現状のワーキングメモリー欠落を主とした脳障害に起因しているものかは今でも自分の中で判断しきれないが、両方関与しているのは間違いないと思っている。
いずれにしても「以前は大好きで自らやっていたこと」が思うようにできないときは精神的に辛いけど、一方でスムーズに障害を自認して受け入れられた感じがします。とにかく自発性が落ちる高次脳機能障害。好きなことからはじめて、少しずつ自分の障害を確認・受容しながら新しい自分造りを進めていくのが良いと思います。
nice!(0)  トラックバック(0) 

自分で自分の障害に気付こう~¥100ショップリハ~ [高次脳_復職前リハ]

復職前にリハビリの意味も含め良く通っていたのが100円ショップ。もともといろいろな日用品を買うのが好きで病前から良く通っていたのですが、遂行機能障害のトレーニングのために、事前に必要なものと個数を考えて買ってくるということを良くやりました。
100en shop.jpg
100円ショップの良いところは、買い間違えても大きなダメージにならない事。最初のころは妻に「これ一体何に使うの?」と問われるような自分でも何で買ってきたかわからないものを買ってきたり、数を間違えたり、逆に買い忘れたりと、結構なリハビリになりました。かたや当事者にとって「自分で考えて物を買ってきた」というのは大きな「達成感」や「自信」にもつながります。信じられないかもしれないですが、初期のころは正直お金の払い方にも戸惑ってました。どのお金を出せばいいのかよくわからず、200円の物を買うのに5千円札出したりと結構無謀なことをしてたみたいです。以前「初めてのお買い物」という番組があったと思いますが、受傷後買い物を始めた時はあんな感じだったと思います。100円ショップ、今でも僕は大好きです。
nice!(0)  トラックバック(0) 

書きやすいボールペン [高次脳_就労支援ツール]

就労だけでなく日常生活においても、常に必須アイテムになるのでとてもこだわってます。
とにかく易労性・過緊張が強くちょっとメモするにも指にもすごく力が入ってしまうため、試行錯誤して書きやすいものを探求。三菱のジェットストリームもかなり書きやすかったのですが、最終的にこのetranger di costaricaに落ち着きました。
ボールペン.jpg
色もメモと同じ理由でオレンジに。替え芯もしっかりとストックしてあります。こればかりは色々試してみて自身の好みとあわせて選ぶと良いかと。ちなみにシャープペンは同じetranger di costaricaの青を使ってます。文具にこだわるとメモを取るのも楽しくなりますね。記録することをポジティブに変換することができる必須アイテムだと捉えてます。
nice!(0)  トラックバック(0) 

FUSEN [高次脳_就労支援ツール]

アルファベットでタイトルを書いてみました。
風船ではないです。付箋。
FUSEN_R (2).jpg
これも必須アイテムの一つ。
主に複数ページ資料のマーキング、タグからちょっとしたメモなどに多用。
またデスクのパーテッションにも貼って、とにかく強制的に情報が入るようにしてます。
アクティブインタレストの意味合いも大きいですかね。
FUSEN_R.jpg
あわせて付箋のいいところは、張り替えられる、順番を入れ替えれるところです。
必要なくなったら削除すれば良いし優先順位をつけてパーテッションに表示できるので、遂行機能のサポートにも役立ってます。

とにもかくにもこれも必須ツールです。
nice!(0)  トラックバック(0) 

かっこいいメモ帳 [高次脳_就労支援ツール]

当初はあまりこだわっていませんでしたが、社会復帰してからROHDIAのオレンジの手帳を使ってます。仕事のノートはプロジェクト毎に色分けしたノートを使ってますが、それ以外のことはこの手帳を「とりあえずここに書きこむMEMO」にして、ライフログ的に時系列で様々なことを書き込んでます。
ROHDIA_R.jpg
ポイントはノートを複数持たないことと、あえて派手なメモ帳を使うこと。これによって、情報を記録するという本来の目的だけに限らず、この人なんでもメモとる熱心な人だなという好印象を相手に与えることもでき一石二鳥です。また相手に、見えない障害をあえて見えるように役立っていることもポイント。
nice!(0)  トラックバック(0) 

PCM(IC)レコーダー [高次脳_就労支援ツール]

使い始めたのは就労復帰してから1年後くらい、本格的に就労復帰が求められるようになってから。
情報のインプットが弱いため必然的に購入。ただし、これを毎回聞き直して議事録に起こすなんてことをしていると、相当な神経疲労を招きます。
IC.JPG
どちらかというと記録より、録っていることで最悪後から聞き直せばいいやという「心のゆとり」を得るのが目的。心にゆとりができると議論にもスムーズに入っていけます。
また、見えない障害を相手に見えるようにするため、あえて派手な「レッド」を使っています。

nice!(0)  トラックバック(0) 

蛍光ペン [高次脳_就労支援ツール]

3色の蛍光ペン。
蛍光ペン2.jpg
仕事のノートに必ず引いてます。
赤は極めて大事なところ。
黄は見返す必要がある大事なところ。
青は必ず日付と主題に。

ポイントは3色に色を絞ったことと、色にそれぞれの役割を持たせたこと。
特に青は重要で、ぱっとページを見返した時に、ミーティングの日付と主題だけがタイムラインのように半強制的に入ってくるため、過去の打ち合わせ内容の経緯を打ち合わせ直前にすぐに思い返せる仕組みになってます。
この過去経緯の素早く見返せることが、僕の復職をとてもスムーズにしてくれました。
これもアクティブインタレストの一種になるんですかね。
とにもかくにも今でも必須ツールです。
nice!(0)  トラックバック(0) 

はじめまして [このブログについて]

高次脳機能障害を持つ、3児の父親の備忘録&ライフログです。
2012年3月にオープン。
当時はまだブログを始めるスキルも余裕もなく、受傷後3年半経ってやっと始めました。
そのため、発症当時からオープンまでの過程は、メモリーノートや手帳、ライフログなどを見て過去をさかのぼった回顧録として掲載してます。
できるだけ正確に記載するようにしてますが、記憶自体の障害なので多少はご理解を。

病気・障害を得てはじめてわかったこと。
医療って決して医療従事者だけが提供するものではないと感じてます。
医師や医療スタッフや患者やその家族や支援者など関与者で知恵や知識や経験を共有し、
病気・障害を得てもよりよい生活を模索することが、
未来の医療につながると信じてます。

また、脳障害を受けると、自己分析したり自分の状況を伝えるのがとても困難になります。
なぜなら認知コミュニケーション能力がそがれるから。

幸いにも自身の受傷の程度は重くはなく各能力が回復してきたこと、気持ちにゆとりができはじめ頭の中で物事を整理できるようになってきたこともあり、得たものを共有しようという想いからはじめました。

障害を得てもあたり前の未来を。

今、就労で苦しんでいる人、これから就労を目指そうと思っている人、見守っている人、回復を願いつつ支えている人・・・新しい自分造りを目指して日々歩んでいる方の参考になれば幸いであり、コミュニケーションで向上する医療もあると信じつつ綴っているブログです。

ちなみに、仕事も私生活も日々こなしているため、ブログ上でコメントは現状受け付けてません。
僕自身障害のこともあり、そこまでは余裕がないのも現状です^^;
何かありましたらツイッターのほうからどうぞ。

nice!(0)  トラックバック(0) 
Copyright ⓒasayume001 高次脳機能障害とともに歩む. All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。