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週末備忘録のお勧め。 [日常のこと]

先週末は体調を崩し寝込んでいたのですが、日曜日は回復し色々と活動してました。


僕は、当然ながら「記憶」があまり良くないです。

特に、「印象の弱い日常のちょっとした記憶」が良くなく、下手すると「昨日何してたっけ?」なんてのは結構ざら。
あと、人の名前とか日時感覚なんかも。

そうすると何が起きるかというと、日々の充実感や満足感が得られないんだよね。。。
結構、これ辛いんですよ本人からすると。


だけど、ある程度カバーする方法もあります。
 

それは、記録を取って行くことです。

できれば、自分自身で取るのがお勧め。
自分で取ったほうが、記憶が形成されやすいです。

アクティブインタレストというらしいですが。

最近サボっていたのですが、たまには一日の出来事をメモしとこうと思い、久しぶりに日曜日の備忘録を取ってみました。

 

・朝寝坊。10時ぐらいに暑くて起きた。

・朝食は???。メモ忘れ。

・伸びきった庭の木の剪定をした。

・トンボとカマキリを発見。

・ひざをぶつけてあざになった。

・蚊に刺された。

・シャワーとお風呂、12回入った。

・スイカを食べた。

・昼寝をした。

・犬の散歩に行った。
 

・子供とWiiをやった。

・ヒグラシが鳴いていた。

・自分で生茶豆を買ってきて、ゆがいた。

・ついでにサラミとワインをつまんだ。

・家の中にコオロギの子供がいた。

・当事者オフ会の予約と案内メールを送った。

・講演会のテーマを考えた。

・寝るときのエアコン調整に手間取った。


2日たった今日、改めて見返して思ったこと。

 

「結構やってんじゃん」

こうやって備忘録にしておくと、活動していたことが後から自覚できます。

不思議と充実感や満足感も湧いてきます。

 

当事者会で良く見かけるのですが、メモをしっかり取らない方が多い気がします。
症状や病態も異なるのでひとえに言えませんが、記憶が悪い方は、疲れない程度にメモを上手く活用されることをお勧めします。

できれば自分自身で取ることが大事。

手っ取り早いのは、カメラ。

思い立ったらパシャリ。

手軽にあとから思い出しやすいからね。


 

僕に「覚えろよ」と威嚇する庭のカマキリ。

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ぜひお勧めします。



共通テーマ:健康

障害者総合支援法ご存知ですか? [高次脳_ふと感じたこと]

タイトルからして難しそうですね。

ご存知の方もいるとは思いますが、「制度のことはわからんよ」と思ってるあなたもこの機会にぜひ。僕も先日、患者会の方に教えていただき改めて認識しました。


 

「障害者総合支援法」とは

それまでの「障害者自立支援法」から改正された、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律で、平成24年に閣議決定され、翌25年から施行されました。

詳しいことは「厚生労働省ホームページ」で(汗)

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/sougoushien/

こっちのほうがわかりやすいかな。
独立行政法人福祉医療機構 WAM NET

http://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/appContents/wamnet_shofuku_explain.html

いくつか変更ポイントがあるのですが、最大のポイントは、基本理念が新たに規定されたことです。どんな理念かというと、「共生社会の実現」が新たに基本理念として定められました。

この法律の基本理念を、障害者及び障害児が日常生活又は社会生活を営むための支援は、全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、全ての障害者及び障害児が可能な限りその身近な場所において必要な日常生活又は社会生活を営むための支援を受けられることにより社会参加の機会が確保されること及びどこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され、地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと並びに障害者及び障害児にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものの除去に資することを旨として、総合的かつ計画的に行わなければならないこととするものとすること。(第一条の二関係)


 

その背景には、これまで障害とは「その人個人が授かった“医学モデル”」で考えられてきた歴史があるのですが、「そもそも障害を産むのは社会(環境)とのギャップである“社会モデル”」に、考えがシフトしてきたことがあげられるとのことです。


なるほど。

「障害者」という人間なんて、そもそもいないからね。
ハンディキャップを負って社会生活上支援が必要な方を、行政対応上「障害者」と定めているだけであって、ソモソモワレワレはタマタマカラダにハンディキャップを授かった、みなさんと同じ一人の「人間」です。

だから、そもそも差別も隔離もなく、お互い人格と個性を尊重し合いながら共生社会を目指しましょう、という話になったわけです。

至極当たり前の話に見えますが、現実的には、まだまだ臭いものには蓋をする文化が強く根付いている日本。


私もいろんな方と出会いましたが、対等に渡り合ってくれる方もいれば、排除を意図的にしようとする、もしくは臭いものだとタグ付けする心の狭い方もいらっしゃいます。。。

個人の感想ですが、これは「障害者支援に関する大転換」であり、そして社会一般の「“障害”に対する規制概念の変更」と感じます。


インフラ・福祉サービスの拡充や保障の拡充も良いことだと思いますが、それ以上に目指すべき方向性(基本理念・ビジョン)を時代に合わせて再規定するという動きが明確に見えます。


前者を対処療法とするならば、後者は課題解決思考。

この「障害者総合支援法」には、社会の根本課題を変えるというビジョンが汲み取れます。


これを、単なる行政の「お達し」と捉えるか、「歴史上の大転換」と捉えて社会認識の変更に繋げるか、当事者・支援者自身の視点や行動にかかっているかと。


「生きづらい・働きづらいな」と感じることをどんどん当事者側からも発信して、ぜひ後者の視点で、社会の視点を少しでも変えることに注力していきたいですね。

ワレワレとワレワレの次の世代のためにも。

本法律は、年度毎に3段階を経て推進されていく予定。

現在、第2段階に突入し、20164月には第3段階目の改定に入ります。


全員参加型の共生社会になるか、参加する全員の志にかかっていると思います。

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障壁のない社会を目指して ~杜のマルシェに参加してきました~ [高次脳_ふと感じたこと]

週末、東京都調布市にある「杜のハーモニー♪」さんのイベント「杜のマルシェ♪」にお伺いさせていただきました。

3月の低酸素脳症(蘇生後脳症)の講演会に参加したのがきっかけで、代表のI様よりお誘いいただいて初参加。ご令嬢さまのIさんは、私と同じく低酸素脳症の当事者です。

場所は調布市にある深大寺のそばのギャラリー。

この付近に行くのは初めてだったのですが、何とも緑が深く神秘的なところですね。

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正直に言いますが、私は勘違いしておりました。

てっきり、当事者の方々の作品販売会かと思ってましたがそうではありません。もちろん作業所で作られた作品もありましたが、地元の一般の方やプロアーティストの方の作品も、一緒に陳列してあります。

陶芸作品や、アクセサリー、絵画、写真、日用雑貨などなどなど。

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「障害のある方もない方もそれぞれがその人らしさを出し合い、それぞれが心地よいハーモニーを奏でること」を会のビジョンとしており、障害のある方もない方も共生する社会を目指し、あえて混在して地域の方々の作品展示を行っているそうです。

この調布の杜の中で。

大変素晴らしいビジョンですね。


そんな杜のマルシェの様子をちょっと紹介。



アクセサリー・WEBデザイナーで、Iさんの回復期にリハビリで支援されていたYさん。

写真を取り忘れてしまいましたが、素敵なアクセサリー作品を展示されてました。

そして何よりも、Iさんと気さくに、そして普通に接している姿がとても印象的でした。


そして、そのYさんの旦那さん。木版画家。

木版画家というご職業にも驚きですが、スマホで見せていただいた作品は、とても木版画とは思えない精巧さで、一同驚いてました。

サイトをご紹介させて頂きます。

http://www.agnahue.com/index.htm

ぜひ世界に、日本の木版画の素晴らしさを伝えてくださいね。


あと、散策してる時にふと訪れたという、会とは全く関係ないアメリカ人のテリーさん。

片言の英語で私も少しお話ししましたが、劇団に所属しているそうです。

http://www.t-in-p.com/1246212515125211252212540.html

人的に、progressという単語が好きです。前向きになりますね。


紹介しきれませんが、障害の有無に関係なく、いろんな方がふと訪ねて普通に声を掛け合い、普通に寄り添っている、何とも自然な時間を過ごすことができました。

当の私は、ちょっと緊張もあり最初はぼーっとしてたのですが(低酸素の人はスイッチ入るまでちょっと時間かかります)、そのうち皆さんが声をかけてくれてあっという間に終わりの時間に。

この小さな調布の杜のギャラリーで、バリア(障壁)のない世界というのを体感させていただいた、そんな今回の会でした。


こういう機会は、ぜひ広がってほしいですね。

もしかしたら私が知らないだけで、すでにあるのかもしれません。

今後、いろんな会にも参加してみようと思います。


会の終わり際、わざわざ駆けつけていただいた当事者のSさん。昨年の事故で40mほどトラックに引きずられて一命を取り留めたのですが、一度、職場復帰したものの現在では少しトレーニングが必要ということで、支援センターでトレーニングをされているとのことです。

会が終わった後に、4時間ほどファミレスでお話ししました。とても探究心がおありで、すでに色々と高次のことを勉強されています。そして資格取得も目指し、これからまだまだ頑張るそうです。

その自発性を僕にも分けてほしい、ぜひお願いします。


最後にそのSさんに駅まで送ってもらったのですが、なんと、私自身がSさんの車中に購入した商品を忘れてしまいました。。。僕は忘れたこと自体も覚えてなく、わざわざお電話を頂き発覚。しばらく預かっていただけるとのこと。

僕も、高次脳全開ですね。


でも、お互いがこうやって声を掛け合って補えばいいんですよ。

ちなみに、いまの政権が標榜している社会スタイルに、「共生社会」というコンセプトがあります。

「どんな社会?」とずっと思っていたのですが、今回の機会で「こういうのが共生社会っていうんだろうな」とふと感じました。


そんなことまで、最後の最後に身を持って気付かせてくれた、有意義な一日となりました。


余談ですが、次回は、みなさんと一緒にカラオケに行く予定。

CD借りて練習しておきますね。

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※当事者の詩集より。見ているだけで力が湧いてきます。



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