SSブログ

ラップアップ_2012年8月 [ラップアップ]

これから毎月末に、1ヶ月間のかんたん振り返り(ラップアップ)をしていこうと思います。
なんとなく今までもやっていたけど、こうやってきっちり文面にしてブログで掲載していくことで、強い記憶形成を促し、今後の自己成長過程の礎になると確信しています。

~ラップアップ_2012年8月~

会社の飲み会があって深夜帰宅したこと
実家に帰省したこと
お世話になった病院の方に会えたこと
家族で釣りをしたこと
受傷後5年目に突入したこと
エアコンが壊れて買い替えたこと
巨人vsヤクルト戦を見に行ったこと
会社見学会があって家族をオフィスに連れて行ったこと
患者会で幹事をやったこと
病院で採血3本とったこと

以上、かんたんラップアップ。

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

2つの故郷に里帰りしました [日常のこと]

里帰りしてきました


ちょっとずらした夏休みを取って帰省。

僕は丸4年前のお盆帰省中に実家で倒れたんですが、当時お世話になった病院のSTリハさんに、妻と当時妻のお腹にいた3歳の娘を連れてお会いしてきました。

058.jpg

STさんが教えてくれたんですが、当時の僕の事を聞いたら「口だけは達者だった(^^;)」と教えてくれました。

予想通り。
これは受傷前も後も変わっていない。

当時のメモリーノートを見返しても、とにかく仕事に戻りたいという要望が強く、自分がなんでリハを受けているかもわかっていない状況であったことが記されています。


そして、転院・社会復帰してからの3.5年間の事を報告。

・復職してから気付く障害のほうが、圧倒的に多かったこと。

・その結果、復職がうまくいかず転職をくりかえしたこと。

・その体験を経て、自分を自分で説明できるよう自己の振り返りに注力したこと。

・最近では調子づいてブログとか講演とかしていること。


脳のネットワークが少し混乱してしまっただけでも、自分の状況を自分で把握するところに時間がかかり、そこで就業上苦戦したこともあわせてお伝えました。

さまざまな病状の方がいらっしゃるので単には言えませんが、同じ所で苦戦されている方もとても多いとのことであり、総じて良い方向ですすんでいると思うと、助言をいただきました。
リハさんも興味津々で話を聞いて頂いて、不思議と気分が落ち着きましたね。


僕の実家の静岡県西部エリアは、高次脳機能障害の診療や就労支援などが、比較的進んでいると言われている地域とのことです。
別のグループカウンセリングで一緒の方で、十数年診断がつかず、その間、精神科や心療内科などをたらいまわしにされて、やっと診断がついて落ち着いたという方もいらっしゃいます。
早い段階で、高次脳機能障害を想定した対応を取って頂いた病院に感謝です。
ここで意識不明から回復したので、なんか幼少期から社会人になるくらいまでを過ごした、第二の故郷のように思えてなりません。
これは多分同じ経験をされた方にしかわからないと思いますが、第二の故郷なんです。

そんな病後5年目の帰省は、実家と病院という二つの故郷を訪れた不思議な感覚の里帰りとなりました。


第二東名のNEOPASA駿河湾沼津(上り)にて。
ここの3F展望台からの眺めは、伊豆半島から御前崎まで一望できて最高です。
IMG_1046.jpg


nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

~5年目突入記念記事~ 一時的健常者 [高次脳_ふと感じたこと]

今日8月20日は、僕の二つ目の誕生日。


数日間の意識不明期間を経て、目が覚めた日です。
いくつか、記憶と脳機能が失われた状態で。

あれから丸4年。
七転八起の状態でしたが、なんとか無事に4年間をすごすことができました。

最近は、かなり懸念だった就労面でも落ち着きが見え始め、不器用ながらもこれが自分の天命なんだとも感じつつ、できることに主眼を置くように意識に変化が出てきました。

昔はできたけど今はできなくなったことは山ほどありますが、
昔はやってなくて最近できるようになったことも確実に増えてます。


以前Eテレ高次脳機能障害の番組を見た際の、落合恵子さんの“一時的健常者"という話をふと思い出しました。

アメリカでは昔からある言葉みたいで、何でもできる「健常者」の状態であるのは人生のうちでも「一時的」であり、人間は死ぬまでに絶対に何かしら病気をしたり不具合をもつものだ、という考え方だそうです。

そう思うと少し気が楽になります。
そうだよね。一生健康なままでいられるなんてひとは、ごくわずかだと思う。

第二の誕生日にそんなことを思いながら、5年目に突入です。


※実家の海釣り公園にて
022_R.JPG
nice!(0)  トラックバック(0) 

As-IsとTo-Be~4周年記事~ [高次脳_ふと感じたこと]

As isとTo beって聞いたことありますか?

ビジネス用語だったりします。
以下、Yahooの質問箱に載っていたので引用。
----------------------------------------------------------------------------------------------
ベストアンサーに選ばれた回答

コンサルティングの世界でよく使われる 「ギャップ分析」 ですね。
As-Is とは、現在の状況です。
例えば、「お金が1,000円しか無い」です。
To-Beとは、どうあるべきか(目標)です。
例えば、「お金を1万円、持っていたい」です。

As-is と To-be がハッキリすれば、そのギャップが明確になります。
例えば、「差額が9,000円ある」がギャップです。

で、ギャップから解決策や手法、次の行動などを導き出すのがギャップ分析です。
例えば、「1,000円を元手に博打で儲ける」「1,000円はそのままで、9,000円を働い
て稼ぐ」などです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1233774012
----------------------------------------------------------------------------------------------

就労復帰してから半年から一年くらいしたころ、自分のAs-is(現状) と To-be(目標・ビジョン)の両方とも、なんだかよくわからなくなっていることに気付きました。
働けば働くほど障害に出会ってしまう毎日に疲弊し、そしてネガティブスパイラルに引きずり込まれそうになった感があります。

そりゃそうでしょうね。
自分造りの30代(現在40代)なんて良く言ったりしますが、30年以上かけて創ってきた自分が、ある日突然変わってしまい、そのうえ自分の状態を認識できなくなる脳障害を負うのですから、自分を見失ってしまうのも当然のことと思います。

そんな混乱街道まっしぐらの中、As-Is(現状認識)がよくわからない状況で、過大なTo-Be(目標・ビジョン)を設定してしまい、就労上のギャップやトラブルが顕在化するのが、この障害の特徴であると自身経験してきました。
周囲だけでなく、自分自身で自分の受傷後の状況が正しく把握できず自分で苦しむところが、見えない障害のもっとも辛い部分であるとも認識してます。
特に軽~中等度の方は、知能や自尊心等も比較的残っていることが多く、ついついこの「過大約束(オーバープロミス)の沼」にはまってしまいがちな方が多いように感じます。。。


ではこの「オーバープロミスの沼」にどう対応してきたか?

4年間を振り返ってみました。

As-is(現状把握)には時間がかかりますが、ひとつづつ再体験で丁寧につなぎ合わせて確認してきたというのが自分の見解です。
把握する際には気分的に凹むことが多々あるのですが、上手くスルーしながら確認してきた感じです。
確認したら何かしらメモを。そうすることでミスの再発を防げるようになります。

一方でTo-be(目標・ビジョン)ですが、これはAs-is(現状把握)の進捗に伴い悲観的な時期もあったのですが、時間がかかりましたが最近なんとなく見えてきました。
それは、障害受容が進んできた証ととらえています。
こうやってブログを書いたり講演したりするのも、僕の受傷後の新しい自分のTo-beであると感じています。
悶々としている状況が続くのですが、その中でも「これは面白いな」とか「これは好きだな」という自発の芽なるものが出てくるので、そこからゆっくりと新しい自分を見出して創っていっている感じがしています。

As isとTo beを自分で把握することが難しいところに、高次脳機能障害の社会復帰の難しさが存在します。
逆に言うと、そこを見えるようにして自分で把握できるようになると、生活全体のスムーズさが戻ってきた感じがしてます。

As isとTo beは、ビジネスの世界だけの考え方ではなく、高次脳機能障害の社会復帰過程にも共通した考え方になると、勝手に思いながら継続就労を目指している今日この頃です。

ということで、4年前の今日8/16は僕の命日、心臓が止まった日だったりします。
あれから4年、こんな形でこんなブログ書いているとは、到底思ってもいませんでした。
そこから4日間ほど三途の川を行ったり来たりして、ひょこっと目が覚めます。

高次脳機能障害もくっついてきて。
でも、辛いけど不幸であるとは思っていません。

4周年の雑感。
Be ambitious.
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

新しい事を覚える。~4周年記事~ [高次脳_ふと感じたこと]

※受傷程度や環境等により個人差が大きいので、あくまでも僕個人の主観であることをご了承ください。

「新しい事を覚える」という、あたりまえの事に、現在でも困難を感じてます。

もちろん全く覚えられない訳ではないのですが、就業上においてはかなり困難を感じます。
新しいプロジェクトの話から、新しく出会った方のお名前まで。
情報をインプットするところ全般で困難を感じるのですが、4年経ってある一定のルールがそこに存在することも体感してきました。


例えば、人の名前。

初めてお会いする方
特徴がない方
一般的な名前の方
自分との関わりが薄い方
印象度が薄い方
興味がない方(失礼かもですが顕著です)
名前のみの方(お会いしていない方)

は共通して名前が覚えづらいです。
同じオフィスで毎日顔を合わす方でも2週間くらい名前が覚えられなくて、座席表を手元のメモに常にこっそり書きとどめていました。
仕事上のお客さんの名前なんか、もっと覚えられないですね。
一方でインプレッションが強い方や、イメージしやすい方は比較的覚えやすいです。
インプットが弱いので、結果的に中長期記憶の形成が弱くなっていると感じてます。


例えば、この記事。

一度にすらすらっと文章が組み立てられません。

冒頭に書いた記事の流れを覚えることに難があるため、大きな画面で何回も冒頭に書いたことを同時に見返しながら文章を組み立てています。
前の話の流れを、何回も何回も読み返しながら、すこしずつ頭にインプットさせて書いているような感覚ですね。
逆に小さな画面でスクロールを要するようなデバイスでは、ブログの記事を書くのは困難です。
そのため、通勤中に手軽に携帯で記事を書いたりするなんてことは、僕にはできなかったりします。
同様に長文メールも、とても苦手になりました。
話がまとまらないという症状も、結構体感済みです。
ここは、短期記憶の欠落に関係していると思います。


では全く覚えられないか?

というとそうではありません。
例えば、病後に新しく始めたこと。
iPhone
自転車
twitter
カメラ
カードゲーム
子供が絡むこと全般
このブログ 等々。

時間はかかりながらも、新しく覚えたことも沢山あります。


4年経って、「新しいことを覚える」ことには、一定のルールがあると感じてます。

興味がある
もともと好きである
元の記憶と連動・想起しやすい
五感(特に視覚)と一緒に入ると、覚えやすくなる

等々の傾向が顕著にあります。
このこともあり、僕自身「新しいことを覚える」ことで、現在、意識していることがあります。


・アクティブインタレストへの態度変容

・代替手段の活用

・残存機能の活用(5感体感型記憶の形成)

の3つです。


アクティブインタレストは、それだけではだめです。
強制的に押し付けても(押し付けられても)、本人は拒否感を感じると全く覚えないと思います。
なぜなら、覚えようとすると、障害を有した自分に気付くから。
むしろ重要なのは、メモを張っておくことではなく、「自分でメモを作ることが必要なんだ」という
自分の意識創りだと感じます。

急にそれができるようになるわけではないですし自尊心の壁もあるのですが、4年という歳月をかけて最も自分が達成した事は、
ここに尽きるのかなと思います。

その意識創りができれば、あとは、代替手段の習得と残存機能の活用です。
メモ多用、デブリーフなど、代替・補完手段や思考を使って記録を行い、
視覚や音等など5感を使って強い記憶形成を促し、
そして普通の人が当たり前にやっている、「新しいことを覚える」ということを担保しています。

なかなか想像できないと思いますが、グループリハで就労を頑張っている方など、みなさん色々な工夫や知恵を持ちながら継続就労や復職・再就職を目指しています。
僕もその一人だと思います。

こんなことしながら就労・日常生活をこなしていることを、もっと周囲の方々にも理解してもらいたいのが本音です。
みなさん頑張ってるんですよ。むしろ頑張っていない人なんか、いないんじゃないかと思います。

4年目の雑感。
知恵と工夫の4年間。

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
Copyright ⓒasayume001 高次脳機能障害とともに歩む. All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。