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ひさしぶりの更新&講演~10年目に突入しました~ [高次脳_講演・社会活動]

ひさしぶりの更新です。
色々と体制を整えておりそちらに集中してました。
ここ1年間くらいの状況を簡単に綴りますね。

■就労のこと

昨年春~夏にかけて4ヶ月ほど休職しましたが、今は復職して今日もひと汗かいてきたところです。
今の会社は受傷後4社目。2015年7月より働いてますが、1.5年頑張ったのですが燃え尽きてしまい、あわせて原疾患(心筋梗塞)の状況も鑑みて休職。
「もう無理っす」と思ったのですが、すでに就労復帰して9か月が経過しました。
今までは一度休職したら同じ職場に戻ることはなかったのですが、今回は同じ職場に復帰。
 そこには、就労支援の力が大きかったです。
経緯を話すと、休職中「もう無理っす」と思ったときに、ふと地元の障害者就労支援センターに立ち寄り、そのまま独立行政法人の障害者雇用支援機構(JEED)に通うことに。間髪入れずに職能評価と訓練が始まり、気づいたら数か月後に復職していました。
復職にあたり、ジョブカウンセラー、ジョブコーチ2名が職場に介入いただけることになり、また雇用先もそれを受け入れていただき、数か月間、就労定着支援と環境調整を行ってきました。
結果、今までになく負荷の少ない状態で働いてます。
なぜ復職できたのか?以下に続きます。

■講演のこと

先日、国立市の就労支援セミナーに於いて、当事者-病院リハ-行政ジョブコーチ-企業 の代表者が、各々の立場で高次脳機能障がいの就労復帰をどう進めているか?というのをお話しするセミナーがありました。私は当事者として、最初に「一般企業内への復職をこの10年間でどう進めてきたか?」ということについて40分ほどお話をさせていただきました。

今までは、自分自身で苦手になったところを確認し、自分自身で調整を図ろうとしてましたが、一人で対応しようとも上手くいきませんでした。その機能自体が損傷してしまう障害なので当然なのですが、なかなかそれが当事者からはわからなかったりもします。

そんな時に、最終的に、病院-行政ジョブコーチ-企業側で連携いただいて、職能を客観的に評価してもらい、就業環境を調整いただいた結果、安定した就労につながり始めたという内容になってます。

なかでも、ついつい見えないがゆえに各々が「正解(点の答え)」「最適解(ベストな答え)」というのを求めてしまい、その結果「ギャップ」が生じて就労が続かなかったのですが、一人で解決しようとせず、支援機関の力も借りて「納得解(お互い納得したことが答え)」を見出してマネジメントするかが重要という事を、当事者の実体験よりお話をさせていただいた次第です。

受傷程度等で異なりますのでひとえに言えませんが、当事者は病前のように器用に色々とこなせなくなることは共通です。軽度でも、複雑な仕事をしようとしたり、多くの方と同時にコミュニケーションを取ったり等、高次脳機能を使う場面が増えると、比例して障害が多くでます。

だったら社会復帰しなければいいのでは?と思うかもしれませんが、受傷程度(まだ多くの機能が残ってる)、患者背景(受傷時代、未就学児3人、住宅ローン30年、気力体力あり)、家族のこと、社会的な問題(国の赤字毎年100兆円累積1000兆円)、世の中の価値観(共生社会、働き方改革、ライフワークバランス)、8050問題などなど考えると、その人ができる範囲の中で社会参加ができれば、万人にとって喜ばしい事だと思います。

三方良しの考えですね。

そして器用に取り廻すことができない私たちの歩み方に対応することは、逆にギスギスセカセカした今の世の中を柔らかくする力をあわせ持っており、これからの社会課題(高齢化、認知症2025年問題、働き方改革、過労自殺など)の解消にもつながるとも思ってます。

超高速で走りすぎて少し疲れが出始めた社会に対し、原点回帰の機会を与える「社会のペースメーカー」として歩んでいける、ということをお伝えして話を終えさせていただきました。

この講演会、私と病院リハと行政支援担当者(ジョブカウンセラー)は、実際の私の担当者でもあり、とても緊張したのと、それゆえにとてもリアルなお話を交えながら進んでいきました。

企画開催していただいた、国立市障がい課の皆様に御礼申し上げます。

 ■家族のこと
だんだん3人とも大きくなってきました。長男に身長抜かされました(笑)。子の成長は早い。
先日、その長男の中学卒業式でした。ひとしきり冷たい雨が降る中での式でしたが、無事に終了しました。
私が住んでいる場所は、全国的にも合唱が盛んで、在校生・卒業生ともに合唱で送り出すという、素敵な卒業式なのですが、受傷時幼稚園生だった長男。無事に中学校を卒業でき感無量です。
中2の長女は中2病+スマホ病にかかってましたが、先日水没させてしまい、元のペースを取り戻しつつあります。
小3の次女はとても気が利くようになりました。それゆえにセンシティブな部分もあるのですが、むしろそれを活かすように周囲が環境を整えれば、これからマイペースができてくるのかなと感じます。

 ■私生活・趣味
先日、雪の降る中、家族で釣りに行きアジ50匹ほど釣ってきました。そして趣味のルアー釣りにも行ってきました。なんと50cm超えのニジマスをゲット。たぶん今年の運を、ここで使い切ってしまった気がしてます。

もうすぐ、受傷してから10年が経ちます。
早いんだか長いんだかいまだ良く分からない状況ですが、たぶんこれがマイペースなんでしょう。
自分探し10年目に突入です。

※スライドのリンクを修正いたしました(2018/8/17)。


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