2012年 総括。 [ラップアップ]
年初のつぶやきを見かえしたら、結構大胆なことをつぶやいていたんですね。
「攻めの就業復帰・社会参加と、積極的な情報発信」。
前者は、とても攻めの状況ではないものの、一時の状況よりも向上し、できることが拡がってきました。
特に、業務上のポジション変更が大きかったと感じています。
このまま、行けるところまで行きたいと思います。
後者は、結構がんばりましたよ。
3月に、受傷後4年目にして、このブログを開始。
6月に、とある大学で高次脳機能障害のことを講義。
同じく、11月に府中で講演。
当初の資料や記事などを見返すと、粗い部分も多々ありますが、でも回を重ねるごとにまとまってきているのを、リハさんからも指摘されました。
4年目にして、やっと自分に何が起こったのか、頭の中でまとまり始め、自分で自分を説明できるようになってきた感じです。
同時に、頭の中が正常化してきたのを感じます。
当時、まだ発言や言動にも突出した部分もありましたが、相当、普通の状態に近づいてきました。
これはとても大きな変化だったと。
自分を振り返り、前を向いて歩んできたことの積み重ねが、就業面でも私生活でもプラスに回り始めた一年でした。
一方で、まだ心にゆとりがなく、なかなかうまく時間を活用できない事も多々あるのも事実。
2013年は、このせっかく頂いた人生を、堪能するゆとりも入れていきたいと思います。
たった一度の人生だし、自分ひとりの人生ではないからね。
家族の幸せも考えなくては。
ということで、大晦日になってしまいました。
正直、ブログを始めた当初は、どこまで続けられるのか自分でも全く自信がなかったのですが、2012年はやりきることができました。
やりきれた自分に拍手。
こんなつたないブログですが、来年も宜しくお願いします。
みなさん、良いお年を。
ラップアップ_2012年12月 [ラップアップ]
※ラップアップとは「まとめ・振り返り」のことです。
■温度調整に苦労したこと
⇒どうにも受傷後、体温の調整が難しくなってしまいました。今月は一気に冷え込んで、室内・電車内と外気の気温差が大きい事が多く、着込むと異様に汗をかいたり着込まないと異様に寒がったり。なるべく重ね着とかマフラーなどで調整しているけど、ここは半ば治らないのかなと割り切っています。
■口内炎で苦労したこと
■イチゴの温度調整もしたこと
⇒バスケットに植え込んで外に出していたら、さすがに葉が茶色くなってきたので、ビニールでバスケットを包んで温度が保てるようにしました。
■一輪車の発表会にいったこと
⇒会場の体育館がすごく寒くてたまらなかったんですが、頑張って演技してました。なかでも高さ1.5mほどの一輪車に乗っての演技には、子供の成長を感じました。
■定期受診日があったこと
⇒今月は、循環器・脳外科・STリハビリの定期通院月。各先生にステータスを報告。特に問題もなく本年の定期受診は終了しました。
■絶叫!お化け屋敷ゲームがおもしろかった事
⇒記事には書いていないんだけど、クリスマスに宝探しアドベンチャー TORE! のほかに、amazonで評価の高かった、お化け屋敷ゲームを買って家族ではまりました。子供たちも大騒ぎ。実はこちらのほうが面白かったりします。小学生中・高学年以上であれば遊べるので、ドキドキを楽しみたい方に是非。
■年賀状作りをしたこと
⇒来年はへび年なんですね。七五三の子供の写真とりいれてポップに作りました。病気&PCが一度壊れたこともあり、年賀状のやり取りが曖昧になってしまったのですが、何とか今年も書き終えました。
以上、12月かんたんラップアップ。
クリスマスの過ごし方 [日常のこと]
ここまで来るのに、クリスマスを5回経験。
NORADのことかな。
共助の社会 [高次脳_ふと感じたこと]
先日、会社の先輩が60歳を迎え継続雇用を決めたとのことで、形上の定年&継続雇用記念会をやりました。
というのも、来年4月施行の改正高年齢者雇用安定法で、世の企業の定年は、義務ではないけど65歳までの雇用継続を目指すことになるんだって。
僕が勤めている会社は今のところ、本人の意思で選べるらしい。
そこで、ちょっとネットで調べてみました。
2011年10月現在、高齢者(65歳以上)の割合(高齢化率)は過去最高の23.3%。
2020年には、国民の4人に1人以上は高齢者に。
ちなみに、この地球上で最も高齢化が進んでいるのは日本とのこと。
4人に1人は高齢者という人類歴史上初めての事象が、世界の中で一早く日本に訪れるんですね。
改めて驚きました。
で、結局のところ、僕は65歳まで働けるのかな。。。
高次脳機能障害も心臓病も抱えながらあと20年以上。
病気になる前は、そんな心配まったくしていませんでした。
会社がどうなろうとも、自分に実力とキャリアがついていれば大丈夫だろう、ぐらいの感覚。
甘かったね。
病気や不慮の事故は、誰にでもある日突然起こりうる、ということを30代にして痛感。
そして、個人のスキルもキャリアもおかまいなく奪っていきます。
この記事読んでいただいている方も、同じ経験をされた方が多いかと。
そして予想もしえない状況に、それでも立ち向かっていく事となります。
だからこそ、社会保障が必要なんでしょうね。
誰もがどんな状況になっても、安心して働ける、働くことにもう一度挑戦できる社会。
なかなか遠いかもしれないけど、新しい政権には是非ここも見てもらいたいと。
先日、僕の一眼レフCanonEosKissX5のファインダー内にゴミが入ってしまい、まだ保障が受けられる期間だったのでカスタマーセンターに持ち込み修理をしました。
その際に、窓口の若い女性がもたもたしてたら(僕もうまく説明できていなかったです)、お年を召された別の男性が出てこられて「ファインダー内のごみですね。せっかく保障期間内ですので、センサー清掃と、ファームの更新も致しましょう。1週間でご自宅に到着します。それまでしばらくお待ちくださいませ」と、10秒で解決。
きっとこの方、若い時はバリバリの営業とかしていて、今は再雇用制度とか雇用延長制度でこういうお客様相談室とかされているんだろうなと、ふと妄想してしまいました。
違ってたらすいません。
でも目キラキラさせて、いきいきと説明されてましたよ。
ほんとにカメラが大好きなんでしょうね。
こちらの満足度も高し。
あと、コストコのレジ後の商品チェックのおばさん。
ネームプレートにファーストネームを英語で書いてあって、素敵な笑顔とともに清算し終わった商品をチェックされるご高齢の女性。
絶対60歳はすぎてたと思う(間違ってたらごめんなさい)。
一度だけ「この商品、今週セールしているので、割引が適用されるはずですよ。レシートに反映されていないので、こちらで現金還元いたします」と、自社のレジ打ちのミスを指摘して返金。
こういうのありだと感じます。
お年を召されても、こうやっていきいきと働ける社会ってすごくいいですね。
そういった意味で、改正高年齢者雇用安定法も形だけの制度ではなくて、うまく先人の知恵を活かせる体制が整えられることを望みます。
同様に、来年には精神障害者の法定雇用率引き上げが決まっていますが、それも形だけの雇用率アップでなくて、障害者にとっていきいきと働けるような環境になるといいなって、心底思います。
形式だけでない、お互いの幸せを考えられる社会。
そんな視点を持っている雇用先を、高く評価するシステムも作ってください厚労省。
そしたら今よりも、いきいきとした方が増えると思います。
今日、そのカメラが宅配便で我が家に戻ってきました。
さっそく一枚パシャリ。
うーんいい感じ。
まだ一眼レフ初めて1年未満の初心者ですが、満足満足。
写真は、100円ショップで売っていた、210円の犬用サンタセット。
我が家のワンちゃんには、今年サンタになってもらうのです。
「働くこと以上のリハビリがありますか?」 [高次脳_ふと感じたこと]
※あくまでも僕個人の主観・経験談であることご了承を。
復職して半年後のこと。
猶予勤務から通常勤務となり、部署に新しい上司やスタッフも入ってきて、一気に自分も「病気が治った人」として接する機会が増えました。
増えたといっても、元々やっていた業務に少しずつ近づけようとしただけだったのですが。
相当ゆるく仕事をふってもらいましたが、何せ病前の僕の仕事ぶりのイメージがあるし、見た目普通だし、自分も就業上ここまで影響のあるものだとも思っていなかったし、どこまでできるのかわからないし。
そもそも自分がどんな自分だったかの記憶も微妙だし。
そんな感じでゆるーく元の業務にトライし始めるのですが、
できなかったりします。
あまりにもうまくいかなくて、会社に行けずに病院に直行した日もちらほら。
そして産業医に勤務形態の配慮をお願いしに行きました。
その際に、言われた言葉。
「働くこと以上のリハビリがありますか?」
しばらく何も言えなかったのですが、あれから3.5年。
転職を繰り返したりもしたけど、今でも「それ以上のリハビリはない」と感じます。
仕事は、パフォーマンス以上のことをやろうとするとストレスになってしまう一方で、プラスアルファぐらいの負荷だとリハビリにもなると感じています。
ただ高次脳機能障害の場合、受傷後の自分がどこまで機能が残っているのか自分にも相手にも見えない状況なので、お互い「プラスアルファの負荷」のかけ方がわかりません。
そこで就業上のトラブルが発生したりもします。
あながち良くあるのは、プロジェクトの数を減らしたり業務量を減らせば対応できるんじゃないかと思われること。
たしかにボリュームを減らすことも大切ですが、重要なのは、やはり苦手な業務を外してもらうことと感じます。
たぶん僕たち(私が出会った同じ所で苦戦している患者さんなど)は、日常でも仕事でも、新しいことが覚えづらい、相手の話を聞きとれない、意図の汲み取りが苦手、2層3層の同時処理が弱いなどなど、
横串で高次脳機能という機能が弱っています。
横串で横断?縦断?断絶?してますよー。
就業上、その機能を使う機会や場面が圧倒的に多くなり、共通してそこで引っかかってしまいます。
そこを外して仕事ができればいいんですが、どうしても会社に行って人と接してやり取りする以上、障害に遭遇する機会が多いです。
だから代替手段である、メモや速記や再確認やマトリックス処理や、時には笑えない状況でも「パードゥン?」と笑顔で聞きなおしたりするテクニックも復職しながら学ぶ。
病院のリハでは、メモや作業手順把握など基礎的な技術を習得しますが、実際には復職~就業上で得たものの方が圧倒的に多いです。
習得した代替機能の99%以上は、実就業上で培われたといっても過言でないかと。
そう思うと「働くこと以上のリハビリがありますか?」と問われると、やっぱり今のところないと感じます。
一方で、働くこと・復職自体も、なかなか厳しい状況の方も多くいらっしゃるかと存じます。
収入・生活面でも厳しい部分もあるかと思いますが、でも地域コミュニティやボランティアなど、それでも社会と関わっていることが大切だと感じています。
「誰かに頼られる」っていうのが、やっぱりこの障害には一番重要なことだと、日々働きながらつくづく感じます。。。
実家になっていた柿。
桃栗三年柿八年。
何事も成し遂げるには、それ相応の時間がかかるとよんだ冬の晴天。
週末48時間の記憶 [高次脳_ふと感じたこと]
12月1回目の日曜日。
天気は曇り。
体調も病みあがりで万全ではなかったんだけど、あまりにも出歩かないのもまずいとふと感じ、思い立ったが吉日、近くの公園の紅葉を1時間ほど見てきました。
とにかく受傷後、外出が億劫になってしまい、土日伏身していることもしばしば。
最近ハマってきたカメラを片手に、自転車に乗ってレッツGO。
赤。
黄。
。緑。
うろこ雲。
最近は、出かけたいな、あれしたいな、と自分で思ったら、すぐに行動するようにしてます。
人に言われてではなくて。
結構、これいいですよ。
時間がたつと「やっぱどうしよう」とうじうじ考えはじめてしまい、結局動かないことが多いので、勢いで動いてしまうのもありかと。
ただし良識のある範囲で(金銭面の管理には気をつけましょう)。
少々困難があっても、自分で言い出したことは結構こだわってやるし、不具合を感じても乗り切れるだけの精神力が伴っていることがあります。
言い訳・きっかけなんでもOK。
いいんですよ。
こうやって自発的な行動が、日常生活で少しずつ増えていけば。
そして起こした行動と感じたことは、記録や形に残すようにするとなお良いです。
自信や達成感ができるからね。
ということで、週末は近くの公園でそこそこの写真が撮れました。
稼働時間、実に48時間中1時間。
それ以外、恥ずかしながら実はごろごろ状態。
でも後日、僕の12月1週目、週末48時間の記憶として残るのは、この稼働した1時間なのだ。
十分、充実した週末としての記憶が残るのである。
充実したカラフルな冬の週末の記憶。
ラップアップ_2012年11月 [ラップアップ]
11月あったことを振り返ります。
※ラップアップとは「まとめ・振り返り」のことです。
■府中市で講演してきたこと
⇒昨年の病院での講演がきっかけで、今回の公演が実現。無事にやってきました。
ご担当の方、OT・STさんからも、一年前よりも講演・スライドの内容ともに、機能面での回復が良くわかりましたとのお言葉を頂く。これは嬉しかったですね。受傷後の新しい自分を支えてくれる、自信みたいなものが一つ増えました。
■恩師にふぐちりをご馳走になったこと
⇒恩師からのお誘いで半年ぶりくらいに近況報告会。ふぐちりをご馳走になりました。普段はさすがに大病の折もあり、お酒は控えているのですが、この日ばかりはひれ酒も。蓋をとって火をつけるのがたまらないですね。いつか、岩魚の骨酒あたりまでは復活させたいです。でも飲みすぐ注意。
■子供の学芸会をみたこと
⇒記事に書いたとおり、子供たちがんばってました。
幼稚園の学芸会から比べると、その成長ぶりに目を見張ります。
■超広角レンズを手に入れたこと
⇒これは、楽しみながら記憶を残していくために、ちょっとゲットしました。。
何かと言い訳が多いですね。
■リンゴ狩りにいったこと
⇒これも記事に書いたとおり。サプライズもあり印象の強い思い出となりました。同時に、時系列の記憶・記憶形成もあまりよろしくないことも改めてわかりました。未だに日々の日時感覚を頭の中には引けないので、手帳とiPhoneのスケジュール帳頼り。こればかりは代替手段に頼ろう。
■ゴッドハンド
⇒ちょっと機会があって、ゴッドハンドと呼ばれる天皇陛下のバイパス手術を行った天野医師の講演を聴くことができました。NHKのプロフェッショナルで拝見したのと同じ感じ。とても努力家で、日々の積み重ねがいかに大切であるかということを言っていました。本当に多くの患者さんを診てきたんでしょうね。プロフェッショナリズムをひしひしと感じました。自身、今後バイパス手術の可能性もありえると思うので、その時にはこういう先生にお世話になりたいと思いました。
■子供がかかる前に、自分がノロにかかってしまって2日間寝込んだこと
⇒こういうの先にかかるのは子供だろとか思っていましたが、やはり抵抗力とかが弱いんでしょう。色々薬もたくさん飲んでますからね。39.4度の熱が出て、2日間で2kも体重が落ちる事態に。ワクチン打っていてもインフルエンザにかかったりするくらいなので、今後は体力づくりにももっと注力しよう。
今月は先月よりもさらに進化させて、「あったこと」+「感想」+「○○したい」という“気持ち”も書いてみました。
以上、11月かんたんラップアップ。