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近況報告 [高次脳_講演・社会活動]

2021年も6月になりました。
毎月更新を・・・と思っているのですが、相変わらずのさぼり癖で。。。
その間、コロナ禍で色々と世の中が変わってしまいました。
自分自身にも様々なことがあったので、振り返ってみたいと思います。

◆ピアサポーターの資格を取りました。
ちょっと前の話ですが、令和元年度厚労省助成研究障害者ピアサポーター研修を修了しました。
ピアサポートとは、同じ課題を持った当事者同士の支えあいのことです。
困難や課題にどう立ち向かうか、知恵や知識を共有したり、障害との歩み方を確認したり、相互鼓舞(エンパワーメント)したり、他人の目標(ロールモデル)になったり、障害と前向きに歩んでいく事を促す力を持ってます。

◆ピアサポーター専門員、講師・ファシリテーター養成員の研修も修了しました。
専門研修は、基礎研修よりもワンランク上のピアサポーター専門員の研修。
講師・ファシリテーター養成研修は、ピアサポーター専門員を養成する講師の研修。
かなりハードでしたが、無事に全過程を修了しました。
事前説明会も入れると、計8.5日の研修。
本研修は精神障害者(精神疾患)向けの研修で、高次向けではないのですが、そもそも高次の研修自体が無いので滑り込ませていただきました。
高次で養成員まで受講した方は、私と知人のIさんの2名しかいないと思います(すでにいらっしゃったらごめんなさい)。
これを機に、私だからこそできることを探していきたいと思います。

◆厚労省令和元年度「認知症バリアフリー社会の実現等に関する調査研究事業」の委員を務めさせていただきました。
「認知症バリアフリー社会の実現等に関する調査研究事業」とは、令和元年6月に定められた「認知症施策推進大綱」に基づいいて実施された厚労省の認知症施策事業です。
奈良県の若年性認知症の方と、高次脳機能障害の私が当事者委員として任命されました。
認知症と高次脳機能障害の症状は似ていて、個人的には、認知症の中核症状が、高次脳機能障害そのものと認識してます。脳の病気により、緩やかに進行またはその状況を維持するのが認知症の特性だとすれば、ある日突然の病気や事故で脳を損傷し、重度や中等度の認知症状況に陥いり、混乱のなかから時間をかけて一定のところまで回復し後遺障害として残るのが、高次脳機能障害の特性と捉えることができます。
その間、急性・回復・維持期で経験した多くのバリアは、認知症患者が経験することを逆行して経験してきたことであり、この経験をこれからの社会づくりにつなげるという試みです。
私だからこそできることだと思い、お話を受けさせていただきました。
我々の生きやすい社会は、認知症患者の方も生きやすい社会であって、高齢者や万人に生きやすい社会だと思います。

◆最新医療経営PHASE3(フェイズ・スリー)に執筆しました。
2020年4月号Vol.428 46〜47頁「院長塾_患者学」というコラムです。
毎月、様々な患者さんが、リレー形式で医療者に向けてメッセージを発するのがこのコラムの特徴で、今回、急性心筋梗塞⇒蘇生後脳症⇒高次脳機能障害の私が、執筆させていただきました。
タイトルは「蘇生から共生へ」。
「脳卒中リハ180日制限を超えて、言語リハ再開を指示した循内主治医の判断に救われたこと」「リハから勧められた講演やピアサポート活動が、復帰への決意を芽生えさせてくれたこと」「保険点数ありきの医療から、制度を活用していかに個々の患者に対応するかが求められる時代になったこと」「受けた医療がピアサポートやバリアフリー社会創りに活かすという、新たな生きがいへと繋いでくれたこと」を書かせていただきました。機会があればご覧ください。

◆日経新聞に記事が載りました。
2021年5月31日の日経新聞朝刊全国版に、私のインタビュー記事が掲載されました。
Answersというコラムですが、人生半ばで苦境に陥った人がどう再起するか?というのを、医療に限らず紹介している日経新聞の人気コラムです。
タイトルは「37歳で脳障害 支援で再起」
サブタイトルは「もがいた経験、仲間の力に」
高次脳機能障害を負ってどうやって再起をかけていくか?というお話を、3時間のインタビューを受けてお話しさせていただきました。
軽度当事者のインタビュー記事になりますが、今回の記事で、世の中の企業の方々や働く世代の方々に「高次脳機能障害」のことを知って頂く機会になれば幸いです。
加えて、配慮があれば就労定着につながることも、併せて日経読者の皆様(企業の経営者やビジネスマンの方々)に理解が進めばと思ってます。

◆オンラインピアサポートをはじめました。
仕事でZOOMを使う機会が増え、操作にも慣れてきたこともあり、オンラインピアサポートをはじめてみました。
まだ身内レベルですが、少しずつ広げていけたらいいなと思ってます。

◆就労継続丸6年になります。
復職⇒転職⇒転職とうまくいかず、一つの会社で長く勤めることができなかったのですが、2015年7月より今の会社に勤めはじめ丸6年が経とうとしてます。
手帳を取得し、一般企業での障がい者雇用で就職。
途中息切れしてしまい就労訓練に通ったりジョブコーチが職場に入ったりしましたが、何とか6年が経とうとしてます。
加えて、コロナ前からテレワークに対応いただいたおかげで、コロナ禍でもスムーズにフルタイムテレワークに移行でき、就労上のバリアが大きく解消されました。
「定着」がとても難しい障害ですが、大きな自信となりつつあります。


書ききれないくらい多々あるのですが、表立ったものを書き出すとこんな感じです。

一方で、自身の心理面でも大きな変化がありました。

ここ1‐2年、障害とさらに共存できるようになったと感じます。
特に、「一人で解決しようとしないこと」「周囲に頼ること」ができるようになったことが、自分の中でも大きいと感じてます。
「自分はここは苦手だけど、できるところは私がやります・任せてほしい」と言える環境を、家庭内でも就労先でも意識して作ってきたことが大きかったと感じます。
自然に周囲にも「当事者のできることを奪わない」という意識が産まれ、両者がより共存しやすい環境につながることも経験しました。

あくまでも私個人の経験ですが、参考になれば幸いです。

今年も残り半年ですが、色々と活動を広げていく予定です。
月一でブログ書くように頑張ります!!


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