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神経疲労にどう対応するか?~易疲労性の対処法~ [高次脳_役立つ考え方]

高次脳機能障害と付き合っていく上で、特に就労面において神経疲労対策は必須だと感じています。
特に、業務が煩雑になったり、オーバースペックになっきたときは、神経疲労が顕著に現れます。
どんな症状かというと、肩こり、過緊張など、奥歯に力が入ったまま抜けないような状態。

働くうえではかなりきついですね。
情報をインプットするという、至極当たり前の事に、かなりの時間と労力をかけており、それがあまりにも疲労を招いて他の行動を抑制している感じがします。

毎日疲労感満載で帰宅するのですが、あまりにも過緊張がひどい時はお風呂入ってご飯食べてそのまますぐ寝てしまうようにしてます。
家族も疲れているのがわかるようで、そういう時はそっとしておいてもらうようにしてます。

有効な解決策は今のところ見当たりませんが、それでも僕が意識しているおもな点は、
・脳に負担をかけない
・脳の疲れをとる
の2点です。

sinnkeihiro.jpg

図にしてみました。
余談ですが、こういうマインドマップを活用するのは好きですね。
視覚的にわかりやすく入ってくるので多用してます。

図に書いてある通りなので割愛しますが、基本は情報の流入量の調整と、疲労除去の2点に絞って対策してます。
とにかく就労していると、少なからず高次脳機能を使う場面に遭遇することが多いので、なるべくここはいろいろな手段を持っておきたいとこですね。
ちなみに最近、子供が生意気になってきてしまったこともあり、家に帰って愛犬に癒しを求めるようになってきていると、妻から厳しい指摘が入りました。
そんなことないんですが、でも気付くと愛犬を知らない間に抱っこしている自分もいたりします。
そんな無意識にしている時間が、実は疲労解放の一番の技かもしれないですね。

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方眼ノートで記憶しやすいメモを ~マップと段落の活用~ [高次脳_就労支援ツール]

受傷後、特にノートの取りやすさと書いたことの情報のインプットのしやすさから、方眼ノートを多用してます。

理由の一つは、図表が書きやすいこと。
ちょっとノートの片側に、話の内容をまとめた図表やマップ、ベン図やマトリックスがあると、極めて頭の中にインプットしやすい事を実感しています。
おそらく健康な方でも図表があったほうが覚えやすいと思いますが、新しいことが覚えづらい高次脳機能障害者にとってさらに効果的であると感じてます。

もう一つの理由は、縦の段差(段落)を使えること。
横だけでなく縦の段差(段落)を使って、主題や目的や内容を視覚的にスムーズに認識しやすいため、使っている感があります。

以前書いたように、会議の内容をまとめて頭にインプットする際、もしくは見返した際に、スムーズに今までの経緯が入ってきやすいです。
TSUBAMENOTE2.jpg

僕の場合、記憶の入り口である海馬の損傷から前頭全野機能が落ちているため、逆に、情報のインプットの部分を徹底的にサポート手段で補えば、そこそこ対応できることも最近実感としてわかってきました。

なかなか健康な方からはあまりイメージできないかもしれませんが、障害を受けて初めて、情報のインプットのしやすさ、しにくさというのが体感できるようになりました。
こういうところから、なるべく脳に余分な負担をかけないエコ脳を意識して復職を継続的なものにしたいですね。
TSUBAMENOTE1.jpg

ちなみに方眼ノートは今はツバメノートを使ってます。
ちょっとレトロな感じと透かしが入っているところが僕は好きです。

色々と試し中ですが、メモをとることが楽しくなるようなノートが一番いいと思います。



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障害の受容と決意 海馬がなくともベストはつくす [高次脳_障害の認知・受容]

GWは主に休息と病院検査に当てました。
受傷後3.5年の、画像診断と神経心理テストの経時評価を取得し、今回新たに自費でSPECTも取得。
予想はしていたけど海馬付近の血流がよろしくなく、「急性心筋梗塞による心肺停止による低酸素脳症によるこの近辺の神経細胞壊死による血流需用量の低下」が主な原因と推測されました。
brain.jpg
説明が長くて舌がかみそうだけど、厳密にわかって納得。
受傷後のMRIと比して脳組織の委縮進行は見られなかったため、ストロークを起こした後の遅発性神経細胞壊死等の進行性疾患の可能性は否定されました。

改めて具体的に損傷を視覚的に確認できたこと、進行性の可能性が否定されたことは、僕にとって大きなニュースであり、さらなる障害のアクセプタンスにつながった気がします。

いわゆる障害受容。

タイミング的にも、だいぶ自己認識機能を取り戻してきた後での一連の経時的エビデンス提示は、正直、障害受容のさらなる後押しになりました。
すでに自分は障害受容したと思っていたのですが、実は受容しきれていなかったということですね。

急性期病院を退院する前にすでに高次脳機能障害の診断はなされており、一連の症状よりそんなの見なくても確定診断がついてるから良いじゃんという方もいるかもしれませんが、今後の人生を歩んでいくということでは大きな自己の態度変容をもたらした出来事となりました。

で、その結果を聞いたあとに、ふと立ち寄ったホームセンターで、新たな家族と出会ってしまいました。
ヨークシャテリアのマックスくん。
dog.jpg
このギャップが何とも言えないですが、そこは突っ込まないでください。

以前から娘が飼いたがっていたこともあり、月齢も経っていてちょっとかわいそうだったので、一度家に帰ってそのまま妻と子供たちを連れて再度来店。
娘から「絶対面倒をみるからお願い」と言われて、そのまま家族となりました。
自分たちの生活でさえ保障できない状況で妻も難色を示していたのですが、娘も面倒を見切ると決意表明したこと、僕も障害と付き合っていくんだという決意の表れも相重なり、思い切って家族として迎えることとしました。

長い間付き合っていくという、という決意表明は何事も大切ですね。
障害も新たな家族も長い間付き合っていこうと思います。

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iPhone [高次脳_就労支援ツール]

「これが使えるんだったら障害なんか大丈夫」と、良くたわいもないことを周囲の方々から言われるのですが、
病後自分から買いたいと切り出してガラケーからのり換えたのがiPhone3GS。

受傷後2年弱経過した頃の話。

きっかけは知人から、「これ使ったらあなたの性格上はまると思いますよ」と言われ、当時何となく世の中的にも持っているのがかっこいいというステータスもあり、衝動的に買ってしまったのが本音。
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良く分かっていない状況で購入し、買ったことに満足していたのですが、最初半年くらいはまったく使いこなせなかったですね。わけわからなかったのですが、こういうデバイス系や新しい物は性格的に好きなほうであったこともあり、とにかく体当たりでいろいろと習得しました。

ちなみに仕事ではアンドロイド端末のGALAXY SⅡを使ってますがいまだアンドロイドの使い辛さに苦戦中。
ユーザーインターフェースが直観的でないですね。
それに対してiOSは直観的に操作ができるので、それが結構良かったなと今になって感じます。

結果的にいまでは必須ツールとなってしまいましたが、主な活用法は活用順にあげると、スケジュール管理、ミュージック、evernote、手書きメモ、カメラ、twitter、天気、乗換案内、ゆれくる等々。
結局、意地でも体感記憶で上記のアプリは使えるようにしました。


とくにGoogleカレンダーとの同期やevernoteの導入はかなりハードルが高かったのですが、使えるようになってからはとても貢献してくれてます。
後日また改めて書きますが、evernoteはエピソード記憶のライフログや、ドキュメントの一元保管庫、サムネ提示の再生想起記憶、タグによる整理管理など、1石4鳥ぐらいの極めて重要なツールです。
これを手元で提供してくれるiPhoneはかなり劇的なデバイスでした。
IMG_0604.jpg

一方で確かに魔法のデバイスではあるのですが、どう使うか使う人のライフスタイルに合わせてアプリを入れていくものなので、自分の障害を補うアプリを上手く選択して入れ込む必要があります。
この導入の部分に関しては、いろいろな方の意見を参考にしながら自分の障害特性に合った仕様のiPhoneを作っていくことをお勧めします。

ちなみに今は、AUiPhone4Sで、とりあえず電波問題からは解消されてます。
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