2013年7月ラップアップ [ラップアップ]
ちょっと早いですが、7月のラップアップを。
■だだもれとおしきり。
⇒普通の方からするとなんてことない事やごく簡単な業務でも、われわれ障害者からすると、時にとても困難なものになるときがります。
コミュニケーション上、当たり前の、見る、聞く、覚える、話す、ということに、代替手段や補助具を使ったり環境調整を行い、何とか就業を成立させている状況です。
見た目、わからないと思いますが。
今月は僕にとっては忙しい月で、半分手が回らない状況でした。
かんたんに言うと、半ば「だだもれ」だったんです。
でも「おしきる」というのも大切なんだな、とも同時に感じました。
多少、難があったり不備があったりしても、おしきったりやりきったりすると、意外に活路が開けるというのを学びました。
これはいいね。
ただ、おしきれない事も多々あるし、適当な対応になると信頼が落ちるので、そこの負荷のかけ方にはテクニックが必要です。
■東京都心身障害者福祉センターで講演しました。
⇒前記事の通り。
やってみるもんだね。
300名の前で講演。
5年間取り組んできたものを、40分で語るというのはとても難しいことなんですが、少ない頭の中をフル回転させて、自分がどういう過程で、どういう部分で苦戦して、どう工夫してきて、そして何をのぞむか、ということについて話してきました。
支援要員の方が多く来場されていたようですが、少しでも皆様の参考になって社会復帰される当事者の方が増えることを切に願います。
■今年初プールに行ったこと。
⇒娘と一緒に今年初屋外プール。
その日はたまたま涼しくてちょっと肌寒かったんですが、でもいい運動になりました。
何よりも体動かさない日が続いていたからね。
たまに身体を動かすと、理屈抜きで上向きになる気がします。
翌日、ちょっと筋肉痛になるくらいがおすすめです。
僕の場合、翌々日に筋肉痛になりましたが。。。
■数年ぶりに歯医者に行ったこと。
⇒先日ご飯を食べていたら、奥歯の詰め物がポロリ。
危うく食べるとこでした。
それもって数年ぶりに歯医者に。
その前に家で、ぽっかり穴の開いた歯を鏡でチェックし、「ちょっと中が黒っぽい気もするけど大丈夫だろう」と、事前に「かぶせるだけで済む=注射しなくて済む」と推測し受診。
甘かった。
見当識の欠落か。
いえいえ、それは障害とは関係ないだろう。
見事に麻酔注射されて、削る+詰めなおすことになりました。
注射は、いつ打ったかわからないくらい痛くなかったよ。
来週、型取って詰め物をする予定。
今週から、ちょっと早めの夏休みです。
しばらくバタバタしていた日が続いたので、ゆっくりまったり休む予定です。
どう休んだかは、後日あらためて。
以上、今月のラップアップ。
東京都主催セミナーで講演をしてきました。 [高次脳_講演・社会活動]
7月17日、@新宿区牛込箪笥区民ホール 。
東京都心身障害者福祉センター主催、第1回高次脳機能相談支援研修会で講演をしました。
主に専門職・支援相談員の方々を対象に、おおよそ300名が参加。
300名。。。
ちなみに会場の読み方は、「うしごめたんすくみんほーる」。
一発で読めた方には、拍手をお送りしたいと思います。
第一部は、東京慈恵医大付属第三病院リハビリテーション科 渡邉
修 教授の講演。
渡邉先生のお話は、今までお聞きした「高次脳機能障害とは?」という講演の中で、もっともわかりやすかったです。
「そうそう」「そうなんですよ」「会社の人に聞かせたい!!」なんて、何度も一人でうなずきながら一番前で聞いておりました。
特に、アルツハイマーとの経過の違いや、ゴリラが出てくる注意欠陥の映像とか、失語の方への配慮とか。
あと、「AさんはBさんに勝った」⇒「Aさんは勝った。Bさんは負けた」と長い文章は避けて短い文章にするなど。
そうなんですよ。僕もこんなブログとか書いてますが、前者の文章は何度読み返してもどっちが勝ったんだか理解しづらいんです。
「支援者がこういう情報が欲しい」「こういうことを知りたい」「当事者はこういうところで苦戦している」というのを、本当によくくみ取っていただいているのが伝わりました。
90分貴重な講演をお聞かせいただき、ありがとうございます。
ご一緒できたこと、感謝しております。
そして僕の番。
こんなすばらしい発表の後に、超プレッシャーです。
相変わらず直前まで第一声をどうしようか迷ってました。
①牛込箪笥区民ホールの読み方が解らなかったこと。
②ポロシャツを無地かストライプが入っているやつにするか、家を出る直前まで迷っていたこと。
③こんな大勢の前に立つのは高校の学園祭以来で、ぶっちゃけ緊張してること。
①にしようと思ったんですが「たんす」という読み方が覚えられなくて、③にしました。
こういうときはぶっちゃけトークに限りますね。
そして40分弱で講演。
講演の内容は、
・はじめまして
・就業復帰して起こったこと。
・就労復帰の課題をどう捉えたか?
・課題をひもとくために工夫したこと。
・居場所から出番へ
・患者から生活者へ
・のぞむこと
など、気合を入れて40分で話し切ってきました。
その時のスライドを掲載します。
高次脳機能障害、受傷者本人は50万人前後と言われております。
そして、その家族や支援者まで含めると、数百万人が「当事者」であると認識してます。
いま就労で困っている方々や、これから就労に挑もうと思っている方々、それを支えている方々、そして未来の当事者のためにも、5年後10年後も見据えて、本当に当事者が社会と共生できる世の中になってもらいたいと、切に願ってお話しさせていただきました。
この機会を頂いた、東京都に感謝をいたします。
slow but steady wins the race. [高次脳_ふと感じたこと]
7月もはや2週間が過ぎましたが、暑い日が続きますね。
関東地方は、例年より15日早い梅雨明けとなりました。
15日早いってどうよ。。。
朝から照り続く太陽、そして夕方に突如のゲリラ豪雨。
そんな日が多い気がします。
今日も買い物ついでにガーデニングショップに行って(意外に庭いじりが趣味だったりします)、家に帰って植え付けてたら大粒の雨が。
昔と比べて、気候が変わってきているんだろうね。
と言っても、昔の記憶もあいまいなのですが。
連日こんな感じで、はや2週間も過ぎてしまったのですが、暑さに加え仕事もバタバタしつつ早くも夏バテ気味。
バタバテ?
この調子でいくと、8月はどうなってしまうことやら。
暑くなるとなると、必ず思い出す出来事があります。
それは第二の誕生日。
2008年の8月、37歳で危うく三途の川を渡りきるところでした。
来月であれから5年。
未就学の長男長女は小学高学年に、お腹の中にいた次女は幼稚園生になりました。
子供の成長は本当に早いね。
そして自分も、相当苦戦しつつも何とか取り戻してきた感もあります。
これを、回復というのか成長というのか進化というのかわかりませんが。
当初は、電車の乗り換えや、お金の支払いも危うかったからね。
振り返ると、何とも不思議な5年間です。
正直、よくわからないまま突き進んできた感じが一番大きいのですが、でも、歳月や経験が回復の一助となったのも事実です。
slow but steady wins the race.
復職後すごく苦戦していたときに、恩師から教えていただいたことわざ。
ゆっくり、でも着実に経験を積んでいくのがとても重要だと、改めて感じた受傷5年後の雑感です。
家電量販店にいたぴちょんくん。
子供たちに人気。この暑さだから、エアコンも猛アピールか。
中の人が熱中症にならないようにね。