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経験の記憶とプライドの記憶 [高次脳_役立つ考え方]

僕は過去半年~1年分の記憶を失い、その後はなだらかに記憶を失っています。高次脳機能障害でよく言われる「比較的昔のことは覚えている」というパターンです。
実際の健忘の状態として「思い出せない記憶」はあまり多くはなく、昔の写真や武勇伝や手紙やメールなど、ちょっとしたきっかけやふとした拍子に記憶がよみがえってきます。
事実としての「経験の記憶」はデジタル世代の恩恵もありかなり取り戻しました。

ただし復職上において、「確かにこれは僕がやった仕事だ」と思い出しても、だからと言って自信を持って挑んでいくほど強い経験として蘇ってはきません。
事実としての記憶は戻るのですが、自尊心を取り戻すほどの記憶として戻ってこないのです。。。
これは自分でも不思議に感じてます。周囲からは「もっと自信を持って挑んでください」とよく言われるのですが、
それを言い切れるだけの記憶ではないのです。
なんかふわっとした空想の記憶みたいな感じ。
kioku.jpg
就労上、今も最も苦しんでいるところです。
自信を持っていきたいのはやまやまなのですが、こういうところでも「記憶の質」みたいな問題が発生し、脳障害の奥深さを感じさせれらます。

これからは「経験の記憶」を取り戻しつつ、いかに「自尊心の記憶」を取り戻すか、さらに「新しい自尊心」を創るか、にかかっていると僕自身感じています。
こんなことにも注目しながら、なんとか復職街道を歩んでます。

ちなみに、思い出さなくてもよい記憶まで取り戻した場合は忘れたことにしてます。

※こればかりは個人個人の受傷の程度で異なると思うので、僕の私感として捉えてください。
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ビールのパズルは酷だった [高次脳_復職前リハ]

僕は倒れる前ビールが大好きでした。
基本的にお酒全般に好きだったけど、最初にビールを飲んで、その後、料理や雰囲気や気分でワインや日本酒に入っていくのが基本的な流れでした。
しかし発症後、当然ながら入院当時の主治医から「お酒厳禁。数年間は飲まないほうがいいし、これを機にもうやめちゃえば」と言われ、その後2年近く断酒。

最近はお酒もそこそこ復帰してきてしまったが、休職中に会社の方から「頭の機能もお酒の機能も取り戻せるといいね」的な絶品といえるお見舞いの品をいただきました。
それがこれ。
pazulu.jpg
ビールの立体パズル。
いやーこれは酷だった。
当然、高次脳機能障害で完成できないし、心筋梗塞で大好きなビールも飲めない。
延々と時間かけてやっていたみたいなんだけど、それでも訳がわからなくて完成できない。
意地でも飲んだ気分になってやろうと思って取り組んでいたんだけどダメでした。

自分の頭があれあれ?っと感じさせてくれた、お見舞いの一品でしたね。
これに限らず「パズル」自体、頭のリハビリにはとても良いと思いますが、この場合立体的であり結構頭を使うのでリハビリには結構良いと思います。。
最後は説明書の回答をみて完成させたんだけど、今ではその説明書もどこかに消えてしまい、未完成のまま。
いつかまた完成させて写真をUPします。
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河原でデート [日常のこと]

今日は午前中は春祭りに行って、午後は娘と一緒に河原でデート。
半ば強引にでも何かきっかけを作って外出しないと本当に家から出なくなってしまうので、試しに娘に「自転車で河原に行ってみる?」と聞いたら「行く~」との返事。
さっそく河原に行ってみた。
273.jpg

水の流れも弱く河原まで降りて、石で遊んでいたんだけど、「ちょっとハートぐらい作ってみてよ」といって作ってもらったのがこれ。
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誰宛のハートなのかはそれ以上突っ込まなかったけど、僕の脳に強い記憶としてインプットされたのは
間違いない。

これで新しい思い出がまた一つできた。
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