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経験の記憶とプライドの記憶 [高次脳_役立つ考え方]

僕は過去半年~1年分の記憶を失い、その後はなだらかに記憶を失っています。高次脳機能障害でよく言われる「比較的昔のことは覚えている」というパターンです。
実際の健忘の状態として「思い出せない記憶」はあまり多くはなく、昔の写真や武勇伝や手紙やメールなど、ちょっとしたきっかけやふとした拍子に記憶がよみがえってきます。
事実としての「経験の記憶」はデジタル世代の恩恵もありかなり取り戻しました。

ただし復職上において、「確かにこれは僕がやった仕事だ」と思い出しても、だからと言って自信を持って挑んでいくほど強い経験として蘇ってはきません。
事実としての記憶は戻るのですが、自尊心を取り戻すほどの記憶として戻ってこないのです。。。
これは自分でも不思議に感じてます。周囲からは「もっと自信を持って挑んでください」とよく言われるのですが、
それを言い切れるだけの記憶ではないのです。
なんかふわっとした空想の記憶みたいな感じ。
kioku.jpg
就労上、今も最も苦しんでいるところです。
自信を持っていきたいのはやまやまなのですが、こういうところでも「記憶の質」みたいな問題が発生し、脳障害の奥深さを感じさせれらます。

これからは「経験の記憶」を取り戻しつつ、いかに「自尊心の記憶」を取り戻すか、さらに「新しい自尊心」を創るか、にかかっていると僕自身感じています。
こんなことにも注目しながら、なんとか復職街道を歩んでます。

ちなみに、思い出さなくてもよい記憶まで取り戻した場合は忘れたことにしてます。

※こればかりは個人個人の受傷の程度で異なると思うので、僕の私感として捉えてください。
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