SSブログ

自助と互助と共助と公助。~リアルコウジ村&コロポックル交流会に参加してきました~ [高次脳_ふと感じたこと]

6/8日(土)@東京都大田区 東京工科大学。
リアルコウジ村&コロポックル交流会に参加してきました。
総勢30名弱ぐらい。

基本は家族会なんですが、妻と一緒に私も参加。
受傷者本人は、僕とIさん(未来の会)のみ。

まず驚いたのは、会場の東京工科大学のキャンパス。
都心近郊駅前に、こんなキャンパスがあるとは思いませんでした。
大学の先生方も、とても親切で感謝ですね。

068.jpg

そしてコロポックルさんと、コウジ村の皆さんのお話し。

パートナーや支援者の切実な声を聞くことができました。
コロポックルさんの会報も読ませていただいたのですが、支援者の切実な現状と、対応のための知恵と工夫が盛り込まれているのがわかりました。

特に「障害が軽い」≠「生活しやすい」「生きやすい」の記事は、自分のことなんじゃないかくらい、あてはまる内容と納得できる分析が書かれていました。
コロポックルさん、歴史がある分しっかりとした活動をされているんですね。


こんなことを質問されました。
「近親者から、○○してと言われるのがダメでしょう?」

あたり。
これたぶん全国共通。

「その時はどういう気持ちなの?」

僕「指示されないと遂行できないのに、不思議なことに、指示されると嫌悪感を抱くんです。それがわかる自分にも腹立たしくて、相当複雑な気持ちです。」

自分で気づいたんですが、難しいね。
この心理。
でも、そういうところで引っかかっていることを、見事に見抜かれてちょっと嬉しかったりもします。


話がとまらず時間も過ぎた中、終了。
皆さんはそのあと会食に行かれましたが、僕と妻は子供も親戚に預けてきたこともあり帰宅。


参加して思ったのですが、他のパートナーの方も、「よく解ってるなこの人」と共感できることが多かったりします。
ちなみに、今日、講義をしてきた大学の先生から教わったんですが、パートナーも「当事者」なんですね。
本人も辛いが、家族も辛い。
そして、「当事者」なんです。


ところで、自助、互助、共助、公助ってご存知ですか。

自助:他人の力によらず、当事者の力だけで課題を解決すること。
互助:当事者の周囲にいる近い人が、お互い自発的に手をさしのべること。
共助:地域や市民レベルでの支え合い。NPOや協同組合など事業やボランティア活動のこと。
公助:行政による支援。公的なサービスにより、個人では解決できない生活問題に対処すること。


高次脳機能障害において、どの「助」もまだ未整備なのかと。
そして、他の疾患や障害に比して、周りの人たちと助け合う「互助」「共助」の必要性が高いと、感じています。

なぜなら、本人は、自分の障害を認識すること自体が難しい障害だから。
そして、認識できたからと言って、対処する機能も十分に残っているわけではありません。
当事者だけで、対応できる障害ではないのです。

だからと言って、全てを頼るわけにもいかず、自分たちで取り戻せることは取り戻そうとする自助会の動きも出てきています。


今回参加して、このスキームが大切であることを感じました。

高次脳機能障害、まだ歴史も浅く未制定の部分も多々あります。
これから自分たちで創っていかなくてはいけないんだろうね。
次の当事者のためにも。これからの社会のためにも。

自助・互助・共助・公助の大切さを、改めて認識させていただいた一日でした。

※コロポックルさんから頂いた、当事者作の「スパイスクッキー」。袋もかわいいし、とてもおいしかったですよ。
IMG_9331.jpg


トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

Facebook コメント

トラックバック 0

Copyright ⓒasayume001 高次脳機能障害とともに歩む. All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。