いきがいクリエーションvol.3 ~夢の力を生きる力に~ [高次脳_ふと感じたこと]
※個人の主観と受傷程度によって違うのでご了承を。
先日、とても感銘を受けたドキュメンタリー番組がありました。
自らの可能性にかけ結婚・出産に挑んだ「記憶障害の花嫁」
~高校生の時、交通事故で左半身麻痺になってしまったつかささん。同時に「高次脳機能障害」で昨日起こったことすらまともには覚えていられない記憶障害を負ってしまいました。
つらいリハビリに耐え生きる目標となったのは、「保健室の先生になりたい」「お嫁さんになりたい」という夢。大学進学、一人暮らし、就職そして結婚…夢をあきらめずひたむきに生きた、つかささんの「生きる力」を追います~
(TBSホームページより)
たまたま見たのですが、同じ高次脳機能障害を得ながらも、たくましく前向きに歩んでいるつかささんの姿に感銘を受けました。
夢を追い求め、実際に、大学に進学・就職・結婚・出産。
そして、つかささんは出産後、肝機能不全になり10日後に永眠。
我が子を抱えながら。
あまりにも壮絶なドキュメンタリーでした。
というか涙が止まりません。
番組中、テロップにこんな言葉が。
「夢の力を生きる力に」。
病気や障害を受けるということは、人生の中でとても大きな出来事であり、問答無用で生き方の変更を求められたりします。
理不尽だし、納得いかない事も多いでしょう。
でも、私も必ず講演の際に話しますが、”障害をなかった事”にはできません。
辛いけど自分の障害を受け入れ、そしてできる範囲で0.1歩でも前向きに歩んでいくほうが、自分にとっても、家族や周囲にとっても、お互い前向きな気持ちになれると感じます。
つかささんのその姿に、改めて前向きに歩んでいく勇気をもらった気がします。
障害で手放さなきゃいけないものもあるけど、持ち続けていたい夢や、追い続けていきたい希望もあるよね。
そしてそれが、前に歩んでいこう、新しいことに挑戦しよう、社会に戻ろう、人生もう一回楽しもう、という気持ちにつながればいいんだよね。
きっと同じ気持ちなんだろうなと、勝手に想像してしまいました。
この言葉が心に残ります。
「外はバリアフリーはなくていい。だって(助けてくれる人がいないと)人の温かさを感じられなくなっちゃうでしょう(微笑)」
この話は、2014年公開予定の映画「抱きしめたい(主演:北川景子、錦戸亮)」で再現されるとのことです。
想いや志は、後世に引き継がれるよ。
いや、ワレワレが引き継がなくてはいけない、そんな気持ちにさせてくれた、つかささんの夢の力でした。
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