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選手宣誓! [高次脳_役立つ考え方]

※受傷程度や環境等により異なるので、あくまでも僕個人の主観・経験談であることをご了承ください。

オリンピックが終わり、パラリンピックも終盤に。
自転車の男子個人1000メートルの石井選手は、メダルこそ届きませんでしたが6位入賞とすばらしいですね。
世界で6位ですよ。

今月末から来月にかけて、我が家の3人の子供たちの運動会もはじまります。
小学3年生の長女は、オドリーダーに任命されました。
何それ?と聞くと、踊りのリーダーのこと。
どんな踊りを見せてくれる事やら。
今年は一眼レフも導入したので、3.7コマ/秒のサクサクとれる感触も十分味わってみたいと思います。

ところで運動会というと、「選手宣誓!」が必ずあります。
全生徒とその家族がいる前で、「スポーツマンシップにのっとり正々堂々と闘う事を誓います!」と6年生が開会式の時にやりますね。

あれです。

実は、自分がこの高次脳機能障害の就労復帰過程において大切だなと感じることのひとつに、この「宣誓」があげられます。
先日の大学での講義も、「宣誓(コミットメント)」をテーマにしました。

高次脳機能障害は、自分の状況を認識・把握するところに時間がかかるうえ、その状況を自分で受け入れるところが一つポイントになると感じています。
そしてなんとなく把握し始めたタイミングで、「僕はこの障害と真剣に向き合って新しい自分を創っていくんだ」と、
心の中で「宣誓」したと勝手に思っています。

ほんと勝手な人間ですね。。。

それはある日突然というわけではないのですが、受傷後2.5年ぐらいたったころから、ふとしたきっかけの積み重ねで生まれてきました。

そのきっかけの積み重ねとは、「自分の事を自分で振り返り自分で説明すること」でした。

一番初めは家族会での講演だったですね。
当時のジョブコーチに薦められ、超緊張の中、実行。
わずか数名でしたが、なんか緊張マックスで語ったのを覚えています。

その後、月刊臨床作業療法への執筆だったり、twitterはじめたり、病院での講演だったり、このブログだったり、大学での講演だったり。
月刊作業療法の時なんか、確か800字くらいの文章なのに、何日間も「うーん」と唸りながらとても自分を振り返りながら書いたのを覚えています。
とにかくまとまらなくて字数も2000字を越えてしまい、編集者の人からも「いろいろと試行錯誤されているようですね」と指摘を頂きました。

でも、そういう振り返りの機会をひとつひとつ積み重ね、丁寧に残りの記憶と機能をつなぎあわせ、今の自分を取り戻してきた感が大いにあります。
そして、自分の事を他人に説明できるように自分を振り返ると、その都度、自分がワンステップ向上していくのを感じました。

ある程度の機能回復がされた方で、でもなかなか新しい自分創りに踏み込めない方も多いと思います。

どこかで心の中で宣言をしてみませんか?

障害を得ながらも、でも「○○したい」という自分の想いみたいなものが芽生えるといいですね。
僕の宣誓は、このブログの「はじめまして」に、この春書きました。

大げさかもしれませんが、でもどこかでこの障害と共存しながら、新しい自分の生き方を模索するきっかけと勇気が欲しいのです。

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