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自発性の低下にどう対処するか? [高次脳_役立つ考え方]

自発性の低下。

同じ患者の方でもここに悩まされている方が結構多いのですが、高次脳機能障害では自発性の低下が多くみられると思います。
僕も結構悩まされました。

以前、朝日新聞のセミナーで、オピニオンリーダーでもある橋本先生と競輪選手の患者さんとの対談を聞いたのですが、「リハにも来ないくらい自発性が落ちていた」とのこと。
その対処法として、「とにかく放っておいた」と。

何となくわかる。。。

僕個人の見解ですが、自発性の低下には二つの要因があると感じてます。

器質的要因と精神的要因。

前者はいわゆる「脳損傷による活動しようという意欲が物理的に起きない」というイメージ。
後者は「何かすると必ずミスや障害に出会うのでその場面を回避する」というイメージ。

受傷程度があまり重くない方は、自分の事が認識できる状態にあるので、後者のところで苦戦している方が多いように感じてます。
これに対してどう対処するか?

自分を振り返って言えることは、「好きなことから始めて成功体験を構築する」ということがひとつあげられます。
相当好きなことから、少しずつ自発性拡張の糸口を引き出して開いていくような感じ。

先日、グループカウンセリングにいつも来ている当事者のお母さんが「最近、子供のころやっていた釣りを再度始めたら本人がとてもはまってしまっている」と言ってました。
僕も釣りが大好きで、病後初めて一人で出かけたきっかけは釣りでした。
twitterのアイコンは、病後初めて釣りに出かけた河口湖上で撮った写真です。
今では子供も巻き込んで、子供から釣りに行きたいと言われて腰を上げることもしばしば。
DSC02269.jpg

そんなにすぐに自発性の低下が改善するわけではありませんが、本人が「これはやってみたい」と思ったことを徹底的に実現する・させることはひとつの自信になります。
またその自信は、生活を拡げる挑戦への起動力ともなります。

受傷であきらめた趣味もあるのですが、「これだけは!」というのを見つけて拡げていきたいですね。

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